平面作品における「タッチ」は作品が完成していくにつ入れて積層していくものであり、大概最初に置いたタッチは作品が完成したときには残っていないか、
上から置いたタッチによって覆い隠される。
この作品では、 作品がその完成形を保ったまま最初のタッチに再び会うための方法として紙につける最初のタッチを寒色、それ以降の描画層は暖色で描いていく。
絵の前にある赤い眼鏡を通して作品を鑑賞することで描画層は透明化し、絵の描き始めの状態にタイムスリップできる。
また、描かれた肖像はみな人種が異なっているが、赤い眼鏡を通すことで筆触でしかなくなり、一様化する。
In two-dimensional work, a "touch" is accumlated as the work gets closer to its completion. In most of the cases, first placed touch doesn't remain when the work is completed or hidden by the touches placed over the first touch.